2016-02-14

トゥルースorデア 密室デスゲーム


2011年製作のイギリス映画。アルバトロス作品ながら内容的にはなかなか健闘しているB級サスペンス映画だ。

ストーリー
郊外の山小屋で開かれるパーティに招かれた5人の大学生。ホストは彼らの同級生でいじめられ役のフェリックスの筈だったが、そこにいたのは彼の兄ジャスティンで弟は都合で今日は来れないと言う。早速酒宴となるのだがジャスティンの提案で「真実か、挑戦か」ゲームが始まる。

これは床に転がしたビンの口の向きで指名された人物が「真実」を選べば問いに対して必ず真実を答え「挑戦」を選ぶと出された課題に必ず挑戦しなければならないゲームだ。ケーム開始後間もなく強引に自分を指名したジャスティンは「真実」を選び恐ろしい話を語り始める。

ジャスティン曰く弟のフェリックスは数ヶ月前に催されたパーティで彼ら5人の誰かから精神的苦痛を与えられこの山小屋で首を吊ったと言うのだ。驚く彼らの前でジャスティンは態度を急変させ銃を持って彼らを脅し全員を椅子に縛り付けて軟禁状態にする。

フェリックスの自殺の原因と彼を死に追いやった人物を特定し復讐するため、ジャスティンの狂気に満ちた「真実か、挑戦か」ゲームが再開される。果たして5人は小屋から脱出し生き延びる事ができるのか・・・。そして彼らを待ち受ける驚愕の結末とは。

レビュー
あまり期待せずに鑑賞したらなかなかひねりの利いた良質のサスペンス&バイオレンス映画だった。前半は主に小屋内部での密室劇なのだが後半にかけて5人の内の1人が隙を見て脱出し急に動きのある展開になる。

この人物が逃げた先には驚くべき秘密が隠されていた。以降は予想を裏切るストーリー展開となり2転3転するのでかなり見応えがあった。圧倒的有利な立場の復讐者がある真実が暴露された事で形勢逆転し窮地に陥る良く練られた脚本だ。

そして通常なら死亡フラグが立っている人物が大逆転で生残り主役かと思っていた人物が死んでしまう意外さが新鮮だった。5人の中で最もしたたかで狡猾なやつはコイツだったのかと小屋を闊歩しながら出て行くその人物の姿に唖然とした。

作品としてはB級の範疇に入ると思うが脚本の破綻もなく俳優にも個性があってバランスの取れた佳作だと思う。お色気も程よいスパイスになっているしレンタルで観るなら充分元が取れるお勧め作品だ。