2015-06-21

LAID TO REST


2009年製作のアメリカ映画。ディレクターズ・カットと表記された北米版の輸入DVDだがおそらくアンレイテッド(無審査)のノーカット版だ。

ストーリー
葬儀社に置かれた棺桶の中で目覚めたヒロインは何とか外に出るが頭を強打したのか記憶喪失になっている。そして突如現れた殺人鬼クロムスカルが彼女を執拗に追跡して来る。

彼女が逃れた先の隣家で3人、コンビニで4人と無関係な人を次々と殺害して行くクロムスカル。忍び込んだ彼の隠れ家は棺桶に入った美女のバラバラ死体でいっぱいだった。

ヒロインは逃走の途中で出会った男たちと共に反撃のチャンスを伺うのだが、1人また1人とクロムスカルの巨大なナイフに倒されて行く。

レビュー
LAID TO REST2」はクロムスカルが殺人結社のボスだったと言うかなり強引な設定を後付けした今ひとつパッとしない作品だった。しかしこの1作目はシンプルなストーリー展開でテンポも良く2作目よりも圧倒的に面白かった。

クロムスカルの正体は最後まで明かされず美女を誘拐しては惨殺し、その光景をビデオで撮影する殺人鬼と言う超シンプル設定になっている。まさにかつてのスラッシャー映画の再来と言うべき傑作殺人鬼映画だと思う。

またヒロインに名は無く「The Girl」とクレジットされている。演じているのはボビー・スー・ルーザーと言う女優さんだ。因みに被害者の1人に「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」でサラ・コナーを演じたレナ・ヘディがいる。

北米版DVDに日本語字幕はないが英語力が乏しくても話の流れは分かる。英語字幕が出るので時々静止しながら字幕を読めばほぼ完璧に内容は理解できるだろう。また輸入版DVDを購入するなら1作目⇒2作目の順番がベストだ。

その過激な残酷描写は限界に挑戦しようとするかの如く突き抜けていて、スプラッターホラーマニアが泣いて喜ぶ血飛沫全開仕様であることは保証する。合わせてニュータイプの殺人鬼登場に拍手喝采だ。