2015-06-07

アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者


2010年製作のイタリア映画。NECROSTORM社の第1作目。エマニュエル・デ・サンティは監督・主演・脚本・撮影・音楽を手掛けていて自主制作映画に近い作品だ。

ストーリー
街を牛耳るボスとその二人の息子に妻を惨殺されたアダムは、悪魔の力を借りて強靭な肉体を手に入れ壮絶な復讐を開始するのだった。

さてその結末は・・・。

(恐ろしく簡単なストーリー内容だが正直これ以上書くことが無いのでご容赦を)

レビュー
ビデオ撮り独特の奥行きが無く粗い画像でセット・衣装・小道具にも金が掛かっていない。また脚本が完全に破綻していて回りくどく必然性の無い描写がやたらと多い。自ずと映画のテンポはノロノロとした切れの悪いものになり観るのに忍耐がいる。

しかしその難点を補って余りあるのがグロ描写の過激さだ。ここまで強烈な人体破壊はあまり見たことがなく何度も口があんぐりと開いてしまった。特に頭部の破壊にはこだわりがあるようで容赦なくぶっ潰している。

エマニュエル・デ・サンティは日本のアニメから強い影響を受けたそうで、この作品が「北斗の拳」をモチーフにしているのは一目瞭然だ。彼は身体をビルドアップし撮影に臨んでいてその完璧な肉体美には惚れ惚れする。

画像のチープさや間の抜けたストーリーは気にしない、とにかくぶっ飛んだハイオレンスとグロ描写が死ぬほど観たいという人に超お勧めのマニアックな作品である事は間違いない。映画ではなく漫画だと気楽に考えればグダグダ感もまた一興と許せるかも知れない。