2016-10-29

シャークネード カテゴリー2


2014年製作のアメリカ映画。1作目の脱力感丸出しのC級度とは打って変わってハイテンポな面白さ満載の続編だ。

ストーリー
ロサンゼルスのシャークネード・パニックから街を救った英雄フィンと元妻のエイプリルはフィンの妹家族と会うため旅客機でニューヨークに向かっていた。着陸直前に悪天候に見舞われるのだがフィンは窓の外に鮫が飛んでいるのを発見する。

鮫がエンジンに吸い込まれて爆発を起こし旅客機は緊急着陸態勢になるが窓を突き破りコックピットに侵入してきた鮫がパイロットを喰ってしまう。フィンは旅客機を無事空港に着陸させるがエイプリルは左手首を食いちぎられる大怪我を負う。

フィンは一刻も早く妹家族に会うため急いで待ち合わせ場所向かう。一方妹家族は海と空からの鮫攻撃に遭遇するが無事フィンと再会する。その頃ニューヨークに向けて次々と巨大シャークネードが接近し街はパニック状態に陥っていた。

果たして元妻や妹家族、そしてニューヨーク市民を守ってフィンは再び英雄になれるのか・・・。

レビュー
1作目はグダグダしたストーリー運びと低予算丸出しのチープなCGが足を引っ張り単なる珍品C級映画の域を出ていなかった。しかしこの2作目は予算が増えたのかCGの出来も良くハイスピードな展開で全く飽きさせる事無く最後まで突っ切る快作に仕上がっている。

冒頭の旅客機シーンからパワー全開でこのエピソードだけで1作撮れそうなくらい面白い演出が詰まっていた。また鮫に頭をかじられた女性の顔面がCGではなく高水準の特殊メイクで造られているなど、全編を通じて残酷描写が多くなっているのも嬉しいところだ。

それからお約束のチェーンソーで鮫を正面から真っ二つ!やフィンが鮫の体内に突入するシーンもあるし、新ネタとしてエイプリルが左手に義手でなく電動丸ノコを装着して奮闘する傑作シーンもある。冒頭に彼女が左手首を喰われた時に何かありそうな気はしていたが。

とにかく突っ込みどころは満載なのでそれを笑えるかどうかで評価は変わってくると思う。お約束として敢えて突っ込みどころを投入していると解釈できればこのシリーズのファンになる可能性は大だ。1作目より悪ノリが激しくなっているので次回作はどうなるんだろうとワクワクする。