2015-04-04

アザーズ 捕食者


2014年製作のアメリカ映画。SFにモンスター系ホラーが合体し銃撃戦も楽しめるエンタテイメント作品だ。

ストーリー
カザフスタンの地下秘密研究施設内に突如正体不明のクリーチャ-が出現し研究者や職員を惨殺してしまう。研究施設の責任者であるホイットモア博士が平行世界からエネルギーを吸収する装置を暴走させた結果、どうやら別の次元からクリーチャーが転送されたらしい。

研究資金を提供している怪しげな組織から施設の探索・調査を依頼された傭兵部隊が施設内部に潜入する。強力な火器と鍛え抜かれた彼らでも歯が立たない凶暴なクリーチャーに部隊は苦戦を強いられ戦力を消耗していくのだが・・・。

レビュー
まずクリーチャーが現れた原因が説明不足で平行世界がなんたら装置の過充電がどうしたと言われても正直さっぱり意味が分からなかった。このあたりはもっと掘り下げて分かり易く描写して欲しかったと思う。

ではこの作品駄作なのかと言うと実はそうでもないのだ。傭兵部隊は6人でその内の1人は女性超能力者という設定。かなり突飛な発想だがこの超能力者を演じる女優さんが魅力的なのでいいアクセントになっている。

そして彼らの銃器の扱いや突入時や移動時の陣形の組み方が本格的でミリタリー・ファンが喜びそうな描写がいっぱいだ。銃はM4のカスタムがメインだがそれぞれの装備が微妙に異なる点などかなり凝っていた。細かい部分に手抜きが無いと多少荒唐無稽な設定でも許せるから不思議だ。

肝心のクリーチャーは終盤にやっと全身が拝める。CGと特殊メイクを組合わせた造型はなかなかの物で高い技術力が伺える。残酷シーンは少ないながらも強烈で不満はなかった。かなりの珍品だがミリタリー好きの人は十分に楽しめると思うのでぜひ観て欲しい。