２０１０年製作のアメリカ映画。アレクサンドル・アジャ監督作品「ミラーズ」の続編だ。
ストーリー
過去に火災を起こして多くの犠牲者を出したメイフラワー・デパートは場所をルイジアナに移して建て直される。デパートのオーナーの息子・マックスは交通事故で婚約者を失って以来幻覚に悩まされていた。
息子を気遣った父親は立ち直るきっかけにデパートの警備員の仕事を与える。初日にマックスは鏡の中に恨みに満ちた形相の女性がいるのを目撃するが、その日からデパートの社員が次々と不可解な死を遂げて行く。
鏡の女性が失踪したデパートの新入社員エレノアである事を知ったマックスはエレノアの姉エリザベスと共に事件の真相に迫って行くのだが･･･。
レビュー
１作目に比べるとストーリー展開がやや平板で盛り上りに欠ける印象があるが完成度は決して低くないと感じた。監督のヴィクター・ガルシアが丁寧な演出を心がけている事が映像から伝わって来るからだ。
その代わりグロシーンは相当頑張っている。特殊メイク担当はＫＮＢエフェクツなので女性の首切断や男性のナイフによる切腹は見応えがあった。ただグロシーンが前半に集中していて後半無くなってしまう点が惜しい。
オリジナルは韓国映画「鏡の中」で舞台設定だけ「ミラーズ」の一部を借用したリメイク作品のようだ。東洋的な死者の怨念による復讐劇と言うありふれた設定が、捻りを効かせたスートリー展開の１作目に及ばない原因だと思う。