2015-08-30
UNCHAIND アンチェインド
2010年製作のアメリカ映画。ゴア・シーンを詰め込んだ正統派スプラッター・ホラー映画だ。
ストーリー
カールソン高校に通うジェシーとその仲間達に何者かから「24時間以内に5人に転送しないとおまえは死ぬ」と言う内容のチェーン・メールが届く。メールを削除した若者は正体不明の殺人鬼の手に掛かりチェーンを使った惨たらしい方法で殺されてしまう。
ジェシーは犯人の手掛かりを得ようとチェーン・メールをキーワードにネットで情報を集めるが、メールを利用して携帯電話にウィルスを送り込み個人の情報や現在位置まで知る事ができる現状を目の当たりにして恐れ慄く。
そして、かつてアンチ・テクノロジーを旗印にサイバー・テロを仕掛ける謎のハッカー集団がいた事を突き止める。そのメンバーには戦地において軍支給の携帯電話のせいで敵に位置を知られ銃撃を受けた帰還兵が含まれているらしいとの情報も含まれていた。
ジェシーの仲間は次々と殺害されて行き警察の捜査主任も殺人鬼のアジトに辿り着いたものの逆に殺人鬼に捕らえられてしまう。追い詰められたジェシーは果たして生き残る事ができるのか・・・。
レビュー
ヒロインのジェシー役はニッキー・リード。眼鏡をかけてパソコンに向かう姿はなかなかキュートだ。他にも捜査主任役にキース・デヴィッド、高校の教師役にブラッド・ドゥーリフと言ったホラー映画に馴染みの深い俳優が出演している。
殺人鬼の容姿だが帰還兵を思わせる逞しい腕に刺青をしており頭部には包帯のような布を巻いていて顔は見えない。ゴア描写はチェーン・トラップや力技を使った相当過激な物でスプラッター・ホラーの平均的水準は楽々クリアしている。
ストーリーは単なる殺人鬼物ではなく謎のサイバー・テロ組織が絡むと言う点でオリジナリティがあった。殺人鬼がジェシー達を狙った動機は結局明かされないが背後にネット社会の底知れぬ闇が潜んでいる不気味さは伝わって来た。
また映画の冒頭にチェーン・トラップによる派手な惨殺シーンがあるのだが、この前フリは映画の最後にしっかりと繋がっていて思わず唸ってしまった。最近観た映画の中では最悪のエンディングで相当ショッキングな演出だという事を付け加えておこう。
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