2015-02-15

トリック・オア・トリート


2008年製作のアメリカ・カナダ合作映画。ブライアン・シンガー製作のハロウィンを舞台にした4つのエピソードからなるオムニバスホラー映画だ。

ストーリー
一年中でもっとも怖い夜を舞台に互いに絡み合う4編の物語が展開される。

 高校の校長が持つもう一つの顔は凶悪な殺人鬼。
 白馬の王子様を探す乙女を身の毛もよだつ出来事が襲う。
 10代の若者グループの悪ふざけがやがて悲惨な事件を招く。
 そして偏屈な老人の家にお菓子をねだりに魔物が訪れる。
                     (ワーナー公式HPより抜粋)

レビュー
オムニバスホラーで一番に頭に浮かぶのは「クリープショー」だと思う。この作品もオープニングに「トリック・オア・トリート」のコミックが出て来てコミックと実写がシンクロしている所などは「クリープショー」に良く似ている。

またオムニバスと言っても4つのエピソードが完全に区切られている訳ではなく、微妙に時間を前後しながら互いに絡んでいたり同時進行している部分もある。全体にブラック・コメディ的な展開で残酷シーンの特殊メイクは手作り感のある懐かしい雰囲気だ。

パッケージ写真の中央にいるズタ袋を被った子供のキャラがなかなか面白い。実はこの子供ハロウィンのしきたりを守らない人間を懲らしめてしまうモンスターなのだ。お菓子をくれないおじいさんやかぼちゃの蝋燭を消した人妻をちゃんと酷い目に遭わせてくれる。

出演者にはアンナ・パキン、ブライアン・コックスと言ったメジャーな俳優もいる。各エピソードが若干こじんまりしていたり残酷描写が控えめであるなど物足りなさは残るが全編80分程度の尺なので一気に観る事ができる。お勧めのホラー・コメディだ。