2015-03-07

ドリーム・ホーム


2010年製作の香港映画。凄まじいバイオレンスとグロ描写がこれでもかと炸裂する作品だ。

ストーリー
平凡なOLのチェンはある夜超高級マンションに金槌、ドライバー、カッターナイフといった凶器を身につけて忍び込む。

そして管理人を殺害した後住人たちを容赦のない残虐な方法で次々と殺害して行く。その数はなんと12人!。

彼女がこのような凶行に及んだ理由はいったい何なのか・・・。

レビュー
この作品はサスペンスとしても完成度が高いのでこれ以上ストーリーは明かせない。終盤に彼女の動機が分かった時思わず「あっ」と声を上げるのではないだろうか。

演出も良く練られていて現在と過去を交互に描きながら彼女の苦悩や夢そして絶望を徐々に明かして行く。人間ドラマをしっかりと見せているのでその殆どが殺戮シーンという現実がリアリティのあるものになっている。

その殺戮シーンだがドライバーを後頭部から突き刺して目玉が飛び出すとか、布団圧縮袋を頭に被せ掃除機で空気を吸出して窒息させるとか、とても全部を書ききれない程のバリエーションと数だ。

特殊メイクとCGをバランス良く組合わせていてテクニックも凄いが金を惜しまず使っている印象で安っぽさが全くない。エロとグロが合体したかなり際どいシーンがあるが無粋なボカシがないのも好印象だった。

とにかく最近のホラーは過激度が足りないとストレスが溜まっているホラー・ファン必見の問題作だ。グロ描写の限界に挑んだパン・ホーチョン監督に拍手を送りたい。