2008年製作のイギリス映画。ここまで後味の悪い映画は世の中にそう何本もないと思わせる衝撃のサスペンスだ。
ストーリー
田舎の美しい湖へキャンプに来たカップル・ジェニーとスティーヴが地元の10代の若者達にからまれる。
彼らの悪意はとどまる事を知らずステーヴは拷問されて命を落としジェニーもボロボロになりながら懸命に逃げようとするが・・・。
レビュー
ここで描かれる若者達は大人の凶悪犯も真っ青の性根が腐った連中だ。中盤くらいまでは「このクソガキが」などど毒づきながら観ていられるが、終盤はジェニーに降りかかる不運の連続にだんだん脱力感が強まって来る。
最後はこの親にしてこの子ありと言う表現がぴったりの狂った親達の暴挙で締めくくられ、「いくら何でもあんまりだ」とジェニーを襲った究極の悲劇に呆然としてエンドロールを眺めるハメになるのだ。
ジェニー役はケリー・ライリー、スティーヴ役はマイケル・ファスベンダーでかなり豪華なキャスティング。特にケリー・ライリーは文字通りドロドロのボロボロになっての熱演でお疲れ様の一言だ。
悪いヤツらが全く罰を受けず善良な人間がただひたすら地獄を見る本作は、稀に見るバッドエンド映画第一位の座を守り続けるに違いない。正直言って二度と観たくない作品だ。
https://tenebrae82.blogspot.com/2015/01/blog-post_24.htmlバイオレンス・レイク