2015-01-26

ニトロ


2010年製作のアルゼンチン映画。アルゼンチン製の映画は珍しく今まで観た事が無いが過激な上にサービス精神旺盛な傑作ホラーだ。

ストーリー
かつては過激派今はただのジジイとなった二人の老人が、ネットの出会い系サイトを利用して自分達の家へ若者を誘い込み、監禁してから拷問したり殺害したりのやりたい放題。

この家はかつて過激派時代に敵対勢力の人間を捕まえては監禁し拷問していたアジトで、言ってみれば古き良き時代を今も引きずっているノスタルジックなジジイ共なのだ。

さてここにノコノコやって来たのは行方不明の元恋人を探しに来た男とその女友達。優しい女友達は先に家に乗り込んで捕まり、後から忍び込んだ男はジジイ共のキ〇ガイぶりを目の当たりにしてビビリまくる。

なんとジジイ共は拷問に過激派時代に手に入れたダイナマイトから抽出したニトログリセリンを使用していたからだ。女友達より前に捕まったと思われる若い女は男の目の前でニトロの爆発により頭を吹っ飛ばされた。

しかし悪党と言ってもジジイなので足も悪けりゃ目も悪い。男は隙を観て女友達を助け出しついでに元彼女も発見する。ところが元彼女は全身にニトログリセリンを塗られ動かせない状態。

男が元彼女を運び出そうと四苦八苦しているとジジイたちに見つかり逆襲されるのだが・・・。

レビュー
この作品、アルバトロス配給の映画にしてはまともに作られている。グロ描写は結構多く飛び散る内蔵をスローモーションで映したりする遊び心も忘れていない。

ニトロを塗りたくられた女が着衣を脱ぐサービスシーンもありお色気面でも合格だ。最後にはジジイ共も悪行の報いをたっぷり受けるので溜飲が下がる。

ストレス解消にはもってこいの文字通り爆裂・痛快ホラーだ。レンタル・コーナーで見つけたら迷わず握りしめてレジに向かって全力疾走することをお勧めする。