2015-01-31
クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖]
2009年製作のイギリス・アメリカ合作映画。クライヴ・バーカー原作「血の本」シリーズの「腐肉の晩餐」を映画化した作品だ。
ストーリー
子供の頃両親を目の前で惨殺されたトラウマを持つ大学生クウェイドは、恐怖の本質を探る目的で同じ大学生のスティーブンとシェリルと組んで研究発表の為の実験を始める。トラウマとなった恐怖体験を持つ被験者を集めインタビュー映像を記録していく作業だ。
クウェイドの探究心はやがて狂気を帯びて来るようになりスティーブンとシェリルにもトラウマの告白を迫る。クウェイドの暴走は留まる事を知らず被験者達のトラウマ体験を残酷な方法で意図的に再現して相手を狂気に追いやってしまう。
ついにクウェイドのサディスティックな妄想の矛先はスティーブンとシェリルに向けられて行き・・・。
レビュー
一人のいかれた男が友人達を精神的に苛め抜いた末に殺害してしまうかなり趣味の悪い作品。男自身のトラウマは他人を恐怖に落としいれたあげく殺害する事ですっかり癒されてしまうのだ。これは理解に苦しむ精神構造だがいかれているのだから当然か。
グロ描写は結構多めで完成度もかなり高いと思う。皮膚が斧で切りつけたように裂けて行ったり、下半身を切断され内臓が飛び出したりと、主にクウェイドの幻覚だがリアルでショッキングな描写がある。
しかし何といってもシェリルが受けるトラウマ体験の再現は強烈で観ていて気分が悪くなった。これこそホントの腐肉の晩餐と言えるシロモノで当分肉が食べられなくなること必至だ。
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