２００４年製作のアメリカ映画。監督はレニー・ハーリンでヴァル・キルマーやクリスチャン・スレイターなどメジャーな俳優も出演しているサスペンスの秀作だ。
ストーリー
心理分析官（プロファイラー）を目指す７人のＦＢＩ捜査官達が最終試験として孤島での模擬訓練に挑む。島には分析に必要な機器が揃った宿泊施設と模擬訓練用の建物と車両が配置された市街地区域がある。
鬼教官のハリスは市街地内で発生する模擬的な殺人事件を訓練生がいかに分析するか常に監視しているはずだ。訓練生でリーダー格のＪＤは女性捜査官のサラや他の仲間と一緒に早速市街地の探索を始める。
ところが手の込んだ仕掛けで仲間が次々と殺害されて行き彼らは疑心暗鬼で誰も信用できない状況に追い込まれる。これは狂ったハリスが仕組んだ罠なのか･･･。
レビュー
ジャンルとしてはサスペンスだと思うが結構グロい残酷描写が多くＢ級ホラーの雰囲気が漂っている。窒素ガスで瞬時に下半身を冷凍されてバラバラになったり全身の血液を抜き取られて首を切断されたりといったマニアックなシーンが多々あるのだ。
ラストに犯人が明かされるがいかにも怪しいヤツは当然犯人じゃないので、どんでん返しと言った感じはなくサスペンスとしてはやや平凡な結末だった。またレニー・ハーリン監督のの銃器オンチぶりは健在でグロックにベレッタのマガジンを入れたりしている。
ところが印象に残ったのは水中で１対１の銃撃戦シーンで、こういった場面は観た記憶が無く斬新だった。他にもレニー・ハーリン監督のセンスの良さを感じる描写が多々あるので彼のファンなら観て損はないだろう。