2013年製作のアメリカ映画。アルバトロス配給で現在6作目まで製作されている人気鮫パニック・ホラーの1作目だ。
ストーリー
アメリカ西海岸のサーフ・スポットでバーを経営してるフィンは迫ってくるハリケーンから脱出し、従業員のノヴァと店の常連客ジョージを連れてロスに住む元妻エイプリルと娘クラウディアの元に向かう。
その頃巨大なハリケーンがトルネードを発生させ海水を巻き上げたトルネードが大量のサメを運んでロスを目指していた。エイプリルとクラウディアに合流した彼らは航空学校に通う息子マットを助けるために移動を開始するのだが・・・。
レビュー
ストーリーは行き当たりばったり感が強く常連客のジョージが人助けの直後サメに喰われたり、立ち往生したスクール・バスの子供を助けるためフィンがクリフハンガーよろしく橋からロープでぶら下がったり、脈絡のない演出がダラダラと続く。
極めつけはトルネードを消滅させるためにヘリから手製の爆弾をトルネードの中心に投げ込むというスーサイド(自殺)作戦が決行されるクライマックス。いくらなんでも無茶だろうとドン引きして観ているとこれが次々と成功するというご都合主義が凄い。
肝心のトルネードやサメの描写は当然フルCG。しかしトルネードはユラユラと漂うもやにしか観えずサメも本物の質感とは程遠くて、ショットガンやチェーンソーでバラバラにされる姿もチープなCGなのでリアリティはゼロだった。
唯一評価できるのはサメに襲われた人間が喰われたりバラバラにされるシーンに特殊メイクを使っていて残酷度が高く血の量も半端なかった点だ。とにかく下らない作品を楽しむ余裕がある人にしかお勧めできない脱力系C級映画であることは間違いない。